叶内拓哉の「気まぐれ鳥日記」(お試し読み)
2012.10.15
ジョウビタキ(10月14日 愛知県弥富)
13日土曜日は急に思い立って、久しぶりに神代植物公園へ行って来た。21日に調布自然の会で観察会を行うので、その下見もあったのだ。まず出迎えてくれたのはアオゲラで、その後は柿の実を食べるメジロを見たり、水浴びをするマミチャジナイの10数羽の群れに、シメも3羽混じっているのを見たりした。近くにアカゲラの雌も来てくれて、ほんの1~2時間だったが面白かった。今年は、ヤマガラやカケスなどの漂鳥も平地でよく見られているし、これまでの経験でも、そういう年は冬鳥が良いので、この冬は冬鳥が多く見られるに違いないと期待している。
翌14日は早朝に家を出て、愛知県の弥富野鳥園へ向かった。コーワの仕事で午前中は撮影講座を行い、午後は貸し出したコーワのレンズを自分のカメラを装着し、各自カメラを担いで屋外での実践講習である。参加者の十数人は全員初心者のようだったが、野鳥撮影の楽しさがだんだん分かってきている感じだ。最初はカワウやアオサギが遠くにいるくらいで、撮影の練習にはならなかったが、その後、少し近い(と、行っても70㍍ほどもあったが)モズを撮影したりして、2時間ほど歩いてみた。センターに戻ったところで、ジョウビタキの雄が現れ、ひとしきりシャッターを切って終わりにした。大勢で見ていてもジッと止まってくれていて、講習会的にも助かった良いジョウビタキだった。
そうそう、九州でサシバの観察をしているときに、目の前をマヒワが3羽飛んだ。そんなことを思い出して、今年の冬鳥はきっと当たり年に違いないとますます意を強くしているところだ。