鶯(うぐいす)色のメジロ
2013.02.01
カワヅザクラの花蜜を吸うメジロ。(02年2月14日 静岡県河津町)
冬期から咲くツバキ科やバラ科の花に、甘いものが大好きなメジロは花蜜を吸うためによくやってくる。早咲きのウメの花にもメジロの姿がよく見られたことから、昔からウグイスと間違われてきた。そして、メジロの色の名前は鶯色となってしまったようなのだ。甘い物好きの私は逆に、メジロ色の鶯餅などを見ると、メジロの悲哀を感じる。
静岡県河津町には、2月の上旬頃から咲き出す早咲きのサクラが咲く、その名もカワヅザクラ。河津町近郊にはどこにでも植栽されていて、伊豆半島に入ると海岸沿いの道に植えられたカワヅザクラがあちこちで咲いている。そして、たいていの木にメジロが来ていて、美味しそうに花蜜を吸っている。ここ数年の、私のお気に入りのメジロ観察地は河津町になってしまった。カワヅザクラの色とメジロの色が、何ともいえぬ調和をなしていて、魅せられてしまうのだ。出店で売っている、メジロ色の鶯餅にも魅せられている。