2015.06.01

ホオアカ(青森県つがる市)
満開のエゾゼンテイカの花に止まって、気持ち良さそうに囀っている。
東北地方以北に咲くエゾゼンテイカ(別名エゾカンゾウ)は、中部山地の高原に咲くゼンテイカ(別名ニッコウキスゲ)と共に、初夏を彩る花の代表になっている。各地の有名な原生花園では、次々にこの花が咲いて一面に黄色くなる時期がある。こんな美しい草原には決まってホオアカが繁殖していて、「チュゥ チィ ツゥ」と囀っては、花園の中で忙しく子育てをしている。普段はさほど良い声だとも思っていないのに、お花畑を吹き渡る爽やかな風の中で聞くと、本当に良い声に聞こえてくるから不思議である。