アイドルはやはりカワセミ類
2013.03.02
ヤマショウビン(長崎県対馬市 5月)
クヌギ林で休んでいる。見つけると、やはり息をのむほど美しいが、自然の中では案外目立たない。
以前のバードフォトグラファーは、当然のようにバードウォッチャーでもあったが、最近はバードウォッチャーではないバードフォトグラファーが増えている。こういうバードフォトグラファーの多くは、カワセミに夢中。カワセミさえいればどこにでも張り付いていて、撮影に余念がない。そして、1〜2年間もカワセミを撮影すると、次は決まってヤマセミはどこ?となる。しかしヤマセミは、簡単には撮影させてくれない。それでもなんとか撮影できると、次はアカショウビンだ。これはこれでなかなか手強いが、近年の情報網の詳しさや早さは素晴らしくて、アカショウビンが営巣している場所の前は、あっという間にカメラマンでいっぱいになる。アカショウビンのストレスのことを考えると、お気の毒様にと思うばかりで、私もバードフォトグラファーなのでそうそう意見も言えない。
カワセミの仲間はやはり魅力的な鳥ばかりなので、いくらでも撮影したくなるのだ。そして、最後はやはりヤマショウビンをねらいたくなる。だが、この鳥はそう簡単には撮影が出来ない。それでも長崎県対馬市に行けば、出会える確率はかなり高い。それも5月3日限定。この日はなぜか決まっているように、ヤマショウビンの出現日だ。