2019.05.31
おとぼけウォッチ|信州戸隠観察会のご報告
信州戸隠観察会 2019年5月19日(日)〜20日(月)
久しぶりの戸隠観察会は、事前の天気予報がかなり良い方に外れて、2日ともよく晴れました。長野駅からバスで約一時間走って到着した時、下車して周りを見渡すと、戸隠高原ホテルのある場所から、雪がわずかに残る九頭龍山が青空をバックにスッキリとした姿を見せてくれた。
到着後すぐに、一旦荷物をホテルロビーに置いて、昼食までの僅かな時間だったが周辺の観察に出かけることになった。冬はスキー場としてにぎわっている場所も、今はロッジも閉じられ、あたりには静かな雰囲気が漂っている。少し歩くとまずは手始めにジョウビタキの雌やニュウナイスズメが現れて私達の最初の観察欲求を少しだけ満たしてくれた。昼食後は各自の部屋に入って荷物を置き、観察道具だけ持ってバスで戸隠植物園へ。
今回お目当ての鳥はキビタキやコサメビタキなどのヒタキ類、キバシリ、アカゲラ、ノジコ、クロツグミ、コルリなど高原の鳥たちだ。何年ぶりかで植物園を歩き始めて、今回まず感じたのは鳥を観察する人がほとんどいないこと。おそらく見るべき鳥のスターたちがいないことがその原因かと思われる。おまけに湿原に敷設された木道があちこちで朽ちており、一部補強してあるとは言え、大きな穴がいくつもあって歩行するのは危険とさえ言える状況だった。更にかつてはあった一部のルートは取り壊されていて、観察に行けなくなってしまっていた。一体どうしてしまったのだろう。この状況だと周りを見て鳥を探しながら、足下にも充分気を配らなければならない。今回のツアーでは初めて参加された方もいらっしゃったが、観察場所はいつもと同じで、木道を歩くほぼ決まったルートに限られていたので、トイレの場所だけ確認して各自で自由に観察してもらう「半自由行動」をとることにした。
終わってみれば、鳥の数は確かに全体的に少なかったが、期待していた鳥の殆どは皆さん見ることが出来たらしく、またその場で先生から名前を教えていただけたことがとても嬉しかったとおっしゃっていました。