「夏!」の表現
2014.07.01
エリグロアジサシ
シャープな美しい姿形で大好きな鳥だが、大変な思いで撮影した1枚
そろそろ、夏本番である。夏のイメージは、青い海と青い空に、白い入道雲という組み合わせが定番で、そんな風景の中に、はじけた水着姿の若い女の子が写っている、という、飲料水系のコマーシャルをよく目にする。手っ取り早く季節感を出せて、イイナアと思う。
野鳥の世界ではこうはいかない。確かに、青い海と空、そして白い入道雲、その中を飛ぶ白い鳥、というのはなかなか絵になると思う。しかし、それを撮影するためには、かなり過酷な条件を克服しなければならない。ま、ちょっと考えて思い浮かぶのは、真夏の南西諸島の海岸線を歩けば撮影できるだろうということ。そう、炎天下での体感温度が50度にもなろうかと思う暑さに耐えられれば、という注釈つきだ。画面では爽やかでも、実際には死にそうになって撮影している。