鳥とりどり(お試し読み)

2013.06.15

 2年間連載してきた「ココで この鳥」は、前号で終了。今号から、「鳥とりどり」を始める。これは、2012年春から2年間の予定で(会社によっては2012年度で終了。また、2013年度から始めた会社もある)、何社かの地方新聞で、毎日連載しているものだ。新聞によっては、タイトル名が違うが、内容は同じである。少ない字数で、その鳥の魅力を伝えるのは至難の業だが、何事も勉強だと思って、2013年5月現在も、頑張ってやっている最中だ。毎日の連載なので、月に30本前後あるわけだが、そんなには掲載できないので、ここでは、1回につき3本ずつ掲載していくつもりだ。中には季節がずれるものも多く出てくると思うが、悪しからず、読んでみてほしい。これまで同様、毎月1回、中旬くらいに更新するつもりだ。(叶内 拓哉)


ウグイス(雄)
「梅に鶯」という組み合わせと、「ホー、ホケキョ」という鳴き声は有名だが実際には案外姿を見にくい鳥だ。梅の花が咲く頃に明るい場所に出ることは少なく、梅の花蜜が好物のメジロが明るいウグイス色をしているので勘違いされたのかもしれない。名前は鳴き声を「ウーグイ」と聞き、鳥を表す接尾語をつけてウグイスになった。ウグイス科。全長♂16㌢。

ダイサギ(夏羽)
いわゆる白鷺ではあるが、実は白鷺という正式な名のサギはいない。日本には全身がほぼ真っ白なサギ類が何種かいて、これらの俗称が白鷺である。この中で体が一番大きい本種に「大」という名前がついた。繁殖期のくちばしは真っ黒で、目先が青いのが特徴。背と胸にある蓑毛(みのげ)と呼ばれる飾り羽も長く目立つようになる。サギ科。全長90㌢。
 

ジョウビタキ(雄)
名前のジョウは、漢字名では常・上・尉などの文字が当てられる。常は「常に秋になると姿を現す」。上は「他の鳥よりも上等」。尉は「能楽の白髪の老人」という意味で、どれもなるほどと思う。ヒタキとは「ヒッヒッヒッ、タッタッタッ」という鳴き声を、火打ち石をたたく音にたとえたもので、他の鳥の名前にも多くつけられている。ヒタキ科。全長14㌢。
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