2012.08.08

夏の瓢湖のご報告1

2012.0804~05
夏の瓢湖
 昨年は大雨による洪水の影響で新幹線すらまともに運行できない状況の中、大変な思いをしましたが、今年は両日とも見事な好天に恵まれました。1両だけのローカル線に揺られて着いた水原の駅は地方中核駅といった静かな駅で、そこの改札口に叶内先生が日に焼けた笑顔で立っておられました。
 さっそく車で瓢湖へ移動します。チェックインにはまだ早く、とりあえず荷物を旅館に預けてハスの花が咲き誇る瓢湖を下見し、それに止まるカワセミを観察したあと、旅館で昼食をとり、その後すぐに新潟港に近い海浜の水場へ向うことにしました。
 ここは昨年も観察に来た場所で、海辺近くの林にある水場に観察小屋が建てられ、猛烈な暑さを逃れながら、水浴びのために水場にやってくる色々な鳥たちを観察できるすばらしい場所で、先生いわく「天国みたいな場所」です。
 ここの常連はまず何と言っても、コムクドリたちです。三々五々集まっては用心深く様子を伺いながら水浴びをしていき、時には100羽以上で水浴びを始めることもあるのだとか。今回は幼鳥が多かったようです。次にスズメ、ニュウナイスズメたち、そしてモズ、ツグミなど。そしてお目当てクロツグミも登場してくれました。主役の登場に色めき立つ私たちを察知してか、何度かやってきてはサッと飛び去ってしまいます。頭で分かっていても、なかなか先生の言いつけを守ることができません。
 それでも何度か目にはじっくりと姿を観察することができました。
 夕方近くになって、瓢湖へもどり、こんどはヨシゴイを探します。瓢湖はラムサール条約に登録された湿地で、冬は「ハクチョウの飛来する湖」として全国にその名を知られていますが、夏の風景はそれほど知られていないようです。しかし、この時期の瓢湖には美しいハスと、餌の小魚を捕るためやってくるユーモラスなヨシゴイがいるのです。
 その年によって、ヨシゴイの出現する場所は微妙に異なるようで、一周する間にカメラマンの沢山集まっているところを目当てに、探そうと思いましたが、なんと、すぐそばのハスの葉の上をゆっくり歩いているヨシゴイをアッサリ発見してしまいました。なんだか、少しありがたみに欠けるようですが、とにかく良かった。
 しかし、相当近い!400mmレンズを抱えた私にとっては少し近すぎたようです。ヨシゴイは絶好のポジションで夕日を浴びて光も充分。近いの遠いのと言ってられません。後ろに下がって構えてみたり、色々試してみましたが、どうしても背の高いハスの花と一緒には写せませんでした。
 しかし、このヨシゴイという鳥、ひょこひょことハスの葉の上を歩いたり、茎につかまって小魚を狙ったり、葉から葉へ飛び移っては、バランスをくずしてずっこけたりと、見ていて飽きが来ません。
 見えなくなるまで、観察した後、ハスに真っ白な姿が見事に映えるチュウサギを撮影したり、可愛らしいカルガモの親子を見たりと、旅館が近く、歩いてすぐそばにあるので皆さんに夕食まで自由に見ていただくことができました。
 夕食をとった後は、恒例の飲み会。とはいえ飲めるのは3人だけで、寂しい状況になるかとおもわれましたが、撮影に来ていた先生の知人の方も参加して、楽しい一夜になりました。


瓢湖にて下見

ハスに止まったカワセミ

ハスとチュウサギ

コムクドリ

スズメ

オオヨシキリ

水浴びするコムクドリとニュウナイスズメ

クロツグミとスズメ

コムクドリの水浴び

コムクドリ

ヨシゴイ

ヨシゴイ

ヨシゴイ

ヨシゴイ