初冬の日差し

2013.12.02


コジュケイ 上から落ちてきたヌルデの実を採食しに出て来た雌雄。

 
 冬の暖かい日にカメラをかついで歩いていると、「チョッと来い、チョッと来い」と、コジュケイが呼んでくれる。しかし、その気になって鳴き声の方に行ってみても、そこにはもうコジュケイの姿はない。警戒心がとても強い鳥なので、姿を見ることはなかなかできないのだ。結構地味なイメージの鳥だが、よくよく見れば、細かい色模様が美しい、丸みのある体型も愛らしい、良い鳥なのだ。すぐそばから鳴き声が聞こえたとなると、一目でも見たいと、たいていのバードウォッチャーは右往左往する。しかし、こちらが動けば動くほど、その姿を見ることはまずできない。コジュケイ撮影にはひたすら待つという忍耐力が必用だ。この写真は、通い始めて3日目に撮影したものだ。日陰と日向のコントラストが強くなったなと思ったら、いつの間にか射程距離にやって来ていて驚いた。柔らかい日差しが似合っていた。
 この後、このコジュケイは熱心なウォッチャーたちに餌付けされ、観察はもちろん、撮影さえもすごく簡単に誰でもできるようになった。嬉しいけれど、少々トホホな気分であった。

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